タクシードライバー独り立ちデビューの翌夜の鳩尾激痛から約1ヶ月
世は新型コロナウィルスの阻止に向け各企業時差通勤やテレワーク(在宅勤務)が本格化
時はゴールデンウィーク
例年のタクシー業界はこのゴールデンウィークをどんな位置づけで対応しているのだろうか?
知る余地もなしの新人ドライバーの私は休業要請を受け約半月間(乗務数では、半減)の試練に遭遇する事になりました。更に、休業だけにとどまらず、新人への補償給の打ち切りられ先行き怪しい状況。
とは言え楽天的な私は、まあなんとかなるだろう。と休業期間中を満喫しよう。と陽気なもんでした。
勿論、鳩尾激痛の記憶などとっくに忘れ、GWに出掛けることもなく日々、家飲みで楽しむ毎日を過ごします。
と、休業3日目の夜。あの激痛はまた襲ってきたのです。
またしても夜中。就寝中
目覚めて、悶えて、ノタウチまわり。トイレに駆け込む。が、しかし、嘔吐も無し。
結局、時間と共に、痛みも和らぎ、明け方4時頃にまた眠りにつくことが出来ました。
目覚めてからは、お腹も空いているので、普通に朝食。痛みの痕跡も後遺症もなく、昨夜の痛みはなんだったのだろうか?などと、思う程度で、また日常が戻ってきました
とは言え、気になる、痛み。せっかくの休業自宅待機も、モヤモヤしたままの日々を過ごしました
そして休業も明け乗務開始
やはり楽天的な私は鳩尾の激痛の事などすっかり忘れ日夜都内をタクシーを駆りお客様を乗せ続けます
(緊急事態宣言につきお客様はまばらですが。。。)
うーん健康そのもの 快調快調!と思って油断したある夜 あの痛みが再来!!
幸い朝方には痛みもケロっと治り乗務には影響なかったのですが。。。
いやあ、これはもうまずいでしょ!
と言う事で明けの休みに内科を診療しました。
問診が済み診察開始 開口一番『そんな痛みがあってなぜほっといたんですか??』
トホホ。。そう言われると思った。。。しかしこの言葉で2つ想像をしました
- まったく!体調管理ぐらいしっかりしなさい!
- 重大な病気がありますよ!なぜほっといたの!
私の脳裏をよぎったのは後者 どうしよう ガン??潰瘍??
医師は看護助手にすぐさま胃カメラの準備を指示 看護助手も慌ただしく室外を出て手配開始
しばし、医師と私だけの二人だけ。静けさの中 口の中の診察やら呼吸の音などを調べます
そして看護助手到着
『胃カメラの予約ができました!!午後2時からできます』
と言う事でしばし待合室で待機
乗務後と言うこともあり眠さもあったので待合室でウトウトウトウト。。。よく眠れたなあ
さあ、名前が呼ばれました 初めての胃カメラ
最初に予備麻酔とのことでコップに入った怪しげな液体を飲み30分待機とのこと
特に飲みにくいものではなかったのですが未知の世界の飲み物で恐る恐る飲み込む
んー何も変化ないなあ。と言う感じです
次に診察室に入りさらにその奥の部屋のベットへ誘わられます
ここで本チャンの麻酔とのこと。注射かな?と思っていたらまたコップに入った液体
今度はスライムみたいなゼリー状の飲み物
看護助手の説明で口の中に含んだら舌の上にしばらく乗せ少しずつ唾液と共に喉に流すように と
いやいや これが結構大変 舌はだんだん痺れてくる 唾液は溜まってくる でも吐き出さず
痺れも我慢しながらコロコロとスライム麻酔を転がして喉に流れるよう調整 顎と舌が疲れます
どのくらいやったかな 10分くらいかな 看護助手さんから『もういいですよ〜』と
ホッとします
いよいよ胃カメラ
医師も看護助手も手術用の衣服(割烹着みたいなヤツ)に着替えゴム手袋を装着
医師が胃カメラの動作チェック なんか映画エイリアンの口が伸びたり動いたり に似てる 怖い
あー私の口の中にエイリアンが。。。と同時に看護助手は背中をさすり始めました
うわーー 何という安心感 手当てとはいうけれど 手が当てられただけで本当に安心しちゃう
だが、エイリアンは少しずつ喉の奥へと進む もう嘔吐しちゃいそう
医師:『はい ここが食道ね 通過するよ〜 んーー特に異常はないね 綺麗だよー』
*なんだろう褒められているのかな モニターは私の方にも向けられているので
内部がよく見えます
医師:『ここが胃の入り口ね ここによく炎症があるんだよね〜 んー特にないね 綺麗だな〜』
*また褒められた がなんも喋れない私は アウアウと言う返事にならない言葉を発信
医師:『じゃあ胃の中に入るよ〜 ちょっとカメラ反転するね〜 はいこれが胃の内側から見た
入り口ね〜 あ〜ら 綺麗だね〜 特に炎症もないね〜』
*また褒められたよ もう苦しいっす
医師:『じゃあ胃の内部の壁を全体的に見るね どっかに炎症あるかな〜 オー この波のように
揺れているのは胃酸だよ〜』
*フガフガフガ 言葉にならない あーすごいですね と私は言いたかった。
医師:『んー 特に異常はないねえ 綺麗だなあ』
*医師は絶対炎症を探す気でいっぱいです
医師:『じゃあもっと奥に進むね〜』 えーーーいの奥って!!??
『ここが胃の出口だよ〜 開いたり閉じたりしているでしょ〜消化している時は閉じてるよ』
*フォーー(へー)
医師:『この閉じてるところを進むと十二指腸ねー ここに炎症あるかなー』
『うん 無いね 綺麗な内臓だよ!! 健康健康!!じゃ、カメラ戻るね』
そしてまた同じような道中で同じような説明を受けつつ『綺麗だね〜』と声をかけられながら
エイリアンは外へ外へと戻って行きました
医師:『はい お疲れさんでした 特に炎症や潰瘍はないね 綺麗だよ
じゃあ後でまた診察結果を伝えるから待合室で待っててね』
ふー 終わった
看護助手さんが色々と片付けを終わらせて私も口の周りのよだれを拭き待合室へ。
そして診断結果は
『特になんの異常もないね 逆流性食道炎かな 薬出しとくね 仕事変わったんだね
多分緊張とかから来ていると思うよ
あとね 食事のタイミングね 夜 どかっと食べてすぐ横になると起こりやすいから
消化中は胃の入り口が閉じるんだけれど調子が狂うと開きっぱなしになって胃酸が逆流するから
食事した後はすぐ横にならないで少し座って1時間くらいゆっくりして下さいね』
私:『あのー 重大な病気とかの可能性はありませんか?』
医師:『ないよ 内臓綺麗だったし まあストレスだろうね 問題ないよ』
私:『薬飲んでまた再発するようならどうすればいいですか?』
医師:『また来て下さい』
*そりゃそうだ(笑)
と言うことで 『逆流性食道炎』でした
やはり私はストレスや新しい環境には弱いんだなあ まあこんな私も私自身の個性と捉えて!
生活習慣も加味しつつ乗務していこうと心に誓った出来事でした
*2021年3月9日時点 あれ以来 激しい胃の痛みは訪れておりません 健康そのものです
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