『運転手さん この辺で美味しいラーメン屋に連れて行ってください！』
開口一番 こんなことを言われたタクシードライバーさん いますか？
私は まだ一度もありません。
タクシー運転手はうまい店を知っているとは限らないゾ！
そうそう、なんかテレビでやたら流行ってますが、なぜタクシードライバーはその土地の美味しいお店を知っているゾ！という
イメージがついたのでしょうか？
まだ私が中学〜高校の頃で世はいわゆるバブリーな時代、大人たちは皆グルメグルメと騒いでいた
とあるテレビ番組で
『その土地の美味しいお店の情報は地元のタクシードライバーが知っている！』
なんて特集を見た記憶があります。
タクシーが日常的に使われてお金もジャブジャブ使われていた時代ですね
札幌の特集番組では
『地元のタクシードライバーに聞いた 美味しい札幌ラーメン屋さんランキング！』
なんて番組もあったと記憶しています
この頃 私はタクシードライバーってグルメ通なんだなあ とぼやあーーっと印象つけられていました
東京のお客さんはいち早く目的地に行きたいのだ
そしてタクシードライバーになった当時（２０２０年４月） 営業所の先輩に
『美味しいお店やスポットなんかを聞かれることってあるんですか？』
と質問したところ
『ないよ！そんなの（笑）お客さんはいち早く目的地に連れて行ってもらいたいだけだから』
『それに今はスマホで自分で調べたお店に行くのが普通だからね』
そりゃそうだよなあ
タクシードライバーに人気の地元のお店を聞くってネットのなかった時代の話なんだな
グルメは求めない。営収を追い求めるよ。
それにタクシードライバーになった自分自身、毎乗務美味しいお店のリサーチに勤しんでんでいるかというと全くそんなことしてないです。
多分、東京タクドラさんのほとんどが、食事は弁当かコンビニで済ましているのではないでしょうか。それに、有名なお店に行こうと思っても駐車する場所がないので、まず行かないですね。
何はともあれ
タクシードライバーは
美味しいお店を知らなきゃいけない！
と覚悟して転職したこの世界で初日にいただいた先輩からの一言で、肩の荷が降りたのでした
めでたしめでたし
しかし もしかすると他県の観光地なんかでは、タクシードライバーさんに
グルメの質問をするってのは未だにあるのかもしれませんね
SNSやネットの口コミで評判の良いお店に行ってみようと試みるも
ハズレを引いたら嫌だ、ならば一応行く前にタクシー車内で運転手さんに聞いてみよう！なんてことがあるのかもしれませんね
つまり東京23区ではグルメ情報などに詳しくなくても大丈夫ってことで結論づけました！
札幌でタクシー運転手にラーメン屋を聞いた思い出話
おまけ話 サラリーマン時代 （今から２０年ほど前 2000年頃かな） 札幌に仕事で出張した時のこと 現場で機械の搬入・設置工事を終えてホテルに戻り、仲間と飲み屋街に繰り出し、美味しいお酒と海鮮類に舌鼓。 〆に札幌ラーメンを食べて帰ろう！ となった時の話です 当時はまだSNSもスマホもなかった時代 地元の人は同行しておらず東京人だけでした どこのラーメン屋に行こうか！ とみんなでワイワイしていると仲間の一人が 『よし！タクシーに乗って行こう！そして運転手さんにこの辺で一番美味しいラーメン屋に連れて行ってもらおう！』と提案 皆大賛成！ワクワクしますよね！ 大人３人 ミステリーツアーのような高揚感を抱きながらタクシーに乗車 そして台本通り 運転手さん！ このへんで一番おいしーラーメン屋さんに 連れて行ってください！ すると運転手さんは少し困惑したのち少し時間を置いて 『はい』と一言 トーンの沈んだ声で返事があり そのまま徐に発進しました どこどこはいかがですか？など、 聞くこともなく。 仲間同士皆 顔を見合わせ少しキョトンとしていましたが 『どこ行くんだろうね！楽しみだね』なんて 不安と期待を込めた言葉を漏らした直後 タクシーは停車 1分も走っていない距離。 運転手さんは黙ったままドアがオープン お！降りろということか？？一応運転手さんに 『ここですか？』と尋ねると黙って頷くだけ そして、皆で顔を見合わせ タクシーの車内から窓の外を見上げると.... 「味の時計台』 え！運転手さん これ知ってる知ってる！チェーン店でしょ！ という心の言葉は押し殺して早々にタクシを降りる私たちでありました 味は？うーーーん なんかまあ知ってる味噌ラーメンだったかな この時 私はタクシードライバーって必ずしも美味しいお店を知っているとは 限らないんだなあ と思った次第です そういえば岡山に出張した時 地元の業者さんに 『美味しいうどんの店があるんだよ』と連れて行かれたお店が 『味の民芸』 でした。まあ大好きなお店なんですけれど。。。 地元の人は美味しいものを知っている。とは限らない。ということも、色々と学んだ若彼氏からの話でした。
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